「肥満・デブはハゲる！」
そのようなうわさについて、お聞きになったことがあるという人も多いでしょう。
また、自分のぽっこりしたお腹が気になっている、という人も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、その真相と関係性、ハゲないようにするにはどうすればいいのか、詳しくお伝えしていきます。
肥満・デブはハゲる？その真相と関係性について
結論を申しますと、残念ながら肥満・デブはハゲる要素をもっています。
ただ、肥満・デブにはその因子を持っているというものではなく、ハゲや薄毛を引き起こしやすい要因を作り出しているということが言えます。
そのため、なぜ肥満・デブはハゲるのか、その原因を知っていれば、これからどのように対処していけばいいのか理解できるようになります。
肥満・デブは血行不良でハゲる可能性がある
肥満・デブは、血流が悪いことが多く、毛髪にしっかりと栄養分を届けられないために、ハゲや薄毛になってしまうリスクが高いのです。
肥満・デブはそもそも運動量が少なく、全身の筋肉量が少ないために、代謝が低いことが分かります。
代謝が低いと言うことはそれだけ血流量が少ないと言い換えることもできます。
つまり頭皮にも栄養分を含んだ血液をしっかりと流れていない状態なのです。
頭皮が血行不良になると、毛周期が乱れてしまいます。
毛周期とは毛髪が成長して抜け落ちてしまうまでの期間のことを指しており、一般的にはそれぞれの毛髪によって異なり、2～6年程度であると言われています。
成長する期間が長いと、それだけ太く長い髪へと成長しますが、毛周期が乱れると、成長しきる前に抜け落ちてしまうことになるのです。
そのようなことがあるために、まずは肥満・デブはハゲの原因になると認識しておいたほうがいいでしょう。
皮脂の過剰分泌で頭皮環境の悪化
肥満・デブの方の場合の原因は一般的には運動不足で、またジャンクフードや高カロリーのものをたくさん食べていることが多いのではないでしょうか。
当然ながら脂質の多いものを摂取し続けていると、頭皮の環境も悪化してしまい、皮脂を過剰に分泌させてしまう原因となってしまいます。
もし、頭皮や毛髪がべたべたするような感覚があるのであれば、間違いなく皮脂が過剰分泌している状態です。
そのような場合であれば、頭皮の状態がかなり悪く、毛髪に栄養を届けられていない状態ですからハゲや薄毛の原因になってしまうのです。
べたべたするような感じだけではなく、かゆみやフケ、赤みなどの症状がみられる場合には、「脂漏性皮膚炎」を発症させている可能性があります。
普段から頭皮がべたべたしている人が、そのまま放置していると脂漏性皮膚炎になる可能性が高くなってしまいます。
頭皮環境が悪くなってしまい、さらに外気からの刺激によって炎症が起こりやすいのです。
そのような状態で、ゴシゴシと洗髪してしまったり、洗浄力の強いシャンプーを使用することによってさらに刺激となり、脂漏性皮膚炎を進行させてしまうのです。
ハゲ・薄毛の大きな原因となるものですから、注意しておきましょう。
DHT（ジヒドロテストステロン）の増加でハゲの原因に
男性ホルモンの一つである、「DHT（ジヒドロテストステロン）」の増加がハゲの原因になると考えられています。
「DHT（ジヒドロテストステロン）」については、次の章で詳しくお伝えしますが、肥満・デブと大いに関係性があると考えられています。
というのも、肥満・デブの人には特徴的な生活習慣であることが多いです。
- 運動不足
- 暴飲暴食
大きくはこの2点。
運動不足になってしまうと、全身の筋肉量が落ちてしまいますので、血流量が低下してしまいます。
血流量は頭皮にまで影響を及ぼし、必要な栄養を毛髪に供給することができなくなってしまうのです。
さらに栄養バランスが取れていないようなことになると、髪の成長に必要な亜鉛をはじめ、栄養分がしっかりと取れなくなってしまいます。
血流量が悪くなってしまうとともに、栄養分が供給されないようになってしまうと、どんどんハゲや薄毛の原因となってしまうのです。
このような悪循環に陥ってしまうと、DHT（ジヒドロテストステロン）の分泌量が増え、さらにハゲや薄毛を進行させてしまうことになります。
心身のストレスで毛髪の栄養不足に
心身のストレスはハゲや薄毛の原因になります。ストレスでも血流量が低下し、毛髪に対して栄養を供給できないようになるためです。
肥満・デブとストレスは関係ないように感じるかもしれませんが、ストレスは心だけのものではなく、体に対してのストレスも含まれます。
上記でお伝えした通り、肥満・デブは血流量を低下させる大きな原因となりますので、それだけで体に対して大きなストレスを与えていることになります。
しかも、そのような体のストレスは、徐々に心に対してもストレスを蓄積させてしまいます。
というのも、自律神経の働きが悪くなってしまうためです。
肥満・デブになると、さまざまな要素とも絡み合って、自律神経の働きが悪くなることがあり、体の緊張が抜けなくなってしまうのです。
うまく睡眠が取れていないような場合であれば、すでに自律神経の働きが悪くなっている可能性があります。
ストレスは全身の血流量を下げてしまうことになります。
そのため、肥満・デブを解消しなければ、ストレスもうまく解消させることができなくなってしまうのです。
肥満・デブがハゲる原因「DHT（ジヒドロテストステロン）」とは
「DHT（ジヒドロテストステロン）」とは男性ホルモンのひとつですが、薄毛の原因になることで知られています。
男性ホルモンの「テストステロン」が、5αリダクターゼという酵素と結合することで生成され、ハゲや薄毛を生じさせてしまいます。
このDHT（ジヒドロテストステロン）は誰にも存在する男性ホルモンではありますが、頭皮環境の乱れや血行不良などと重なることでハゲや薄毛が進行すると考えられています。
髪は本来、成長期から退行期までの毛周期のリズムがあります。
しかし、DHT（ジヒドロテストステロン）が増加することによって、髪を成長させる毛母細胞に栄養を送る毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に取り込まれてしまい、毛乳頭細胞の働きを低下させてしまうのです。
毛周期での成長期にしっかりと成長させることができなくなってしまい、さらに退行期の時期が長くなることによって、ハゲや薄毛を生じさせてしまうのです。
では、なぜ肥満やデブの人にDHT（ジヒドロテストステロン）が増加するリスクがあるのでしょう。
それは肥満やデブを生じさせてしまう生活習慣や運動不足、飲酒、喫煙習慣、ストレスなどにあります。
肥満・デブの人すべてに当てはまるわけではありませんが、もし食べ過ぎ・飲みすぎ、運動不足、ストレスなどが肥満・デブの原因であるとしたら、かなりハゲの原因を持っていることになります。
そのため、肥満・デブでハゲや薄毛に悩まされているとしたら、まずそのような原因を取り除く必要があります。
肥満・デブにならない健康的な生活を送るとともに、頭皮環境のケアを行うことによって、ハゲや薄毛を防止することができるのです。
肥満・デブがハゲないようにするにはどうすればいい？
- 運動で肥満・デブ予防
- 栄養バランスを考えて肥満・デブ予防
- 生活習慣を整える
- 育毛剤を活用する
冒頭からお伝えしている通り、肥満・デブはハゲや薄毛の原因となることがあります。
つまり、肥満・デブを予防することが、そのままハゲや薄毛の予防になると言えるでしょう。
さまざまな取り組みによって、それでもハゲや薄毛が進行しているのであれば、育毛剤の利用を試してみるといいでしょう。
では、どのような予防が考えられるのか、順番にご紹介していきましょう。
運動で肥満・デブ予防
運動は筋力をアップさせることができますので、健康的に肥満・デブを予防するには一番優れている方法であると言っても過言ではありません。
しかも、ハゲや薄毛の原因となる頭皮の血流量の低下を抑えることができますので、一石二鳥だと言えるのではないでしょうか。
そもそも、肥満・デブの人は運動不足であることが多いために、悪玉男性ホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）を頭皮に増加させてしまいがちなのです。
ただ、運動は効果が高いと分かっていても、すでに肥満・デブの人であれば、いきなり取り組むことは難しいのではないでしょうか。
いきなりジムに行ってマシントレーニングを行うようなことは難しいですし、体を痛めてしまう原因になる可能性もあります。
そのため、まずは少しでも歩くようにすることです。
今まで車や交通機関を使っている区間を歩いてみたり、エレベーターを使わずに階段を使うなど、日常的に歩くことが多くなるように意識するといいでしょう。
栄養バランスを考えて肥満・デブ予防
肥満・デブになるのは、単純に消費カロリーより摂取カロリーの方が多いからです。
運動で消費カロリーを高めると同時に、摂取カロリーの見直しを図るようにしましょう。
まずは、カロリーが高いジャンクフードやインスタント食品などを止めてみることから始めます。
外食やコンビニ弁当などが多い場合においても、できるだけ自宅で食事を摂るようにし、野菜を多めに食べるようにします。
目安としては野菜やキノコ類、海藻類を1日350ｇ以上食べることがすすめられています。ゆっくり噛んで食べるようにすることが大切です。
特に仕事で忙しいなどの場合、どうしても外食やコンビニで済ませようとします。
できる限り、食事時間を崩さないようにするのも、暴飲暴食を防ぐために重要です。また、就寝前の食事は肥満やデブの原因になることから、就寝2～3時間前までには食事を済ませるようにしましょう。
腹八分目にして、間食は控えるようにします。
また、過度な飲酒や炭酸ジュースも控えるようにしましょう。
生活習慣を整える
生活習慣の乱れは、肥満・デブの原因になります。
先ほどお伝えした、運動不足や栄養バランスの乱れにも繋がりますし、心身に大きなストレスをかけてしまう原因にもなるからです。
生活習慣の乱れによって、ハゲや薄毛だけではなく、糖尿病や高血圧、脂質異常症など生活習慣病を引き起こす原因になると考えられています。
これらの病気は、血液がドロドロになる病気で、その血液が血管を詰まらせてしまい、心筋梗塞や脳卒中などといった重大な病気を引き起こす原因にもなります。
つまり、血流が悪くなってしまう病気ですから、頭皮の栄養をしっかりと届けることができませんので、ハゲや薄毛の大きな原因にもなるのです。
生活習慣を整えるためには、まず早寝早起きを心がけるようにします。
早寝早起きができたら、1日3食を決められた時間に摂取できるようになりますので、生活リズムが構築しやすくなるのです。
早起き出来たら出勤前にウォーキングしたり、いつもより早く家を出てバスや電車に乗る区間を歩いてみることもいいでしょう。
生活習慣を整えることは、このように健康的な生活を作り出すことができるのです。
育毛剤を活用する
上記の取り組みと並行して、育毛剤や育毛シャンプーを利用するといいでしょう。
育毛剤や育毛シャンプーは、毛髪の健康や頭皮の環境を整えることができる、天然由来の成分が多数含まれています。
肥満・デブの原因を取り除くことによって、少しずつ毛髪や頭皮の状態が改善してきますので、さらに育毛成分によってアプローチを行うことによって、毛周期を改善させることができます。
育毛剤や育毛シャンプーに含まれている成分は、髪に直接栄養分を届けることができ、また頭皮の血流量を改善させることが期待できます。
そのため、頭皮の育毛環境を整えることができますので、肥満・デブの改善と共にハゲ・薄毛予防に取り組むことができるのです。
まとめ
「肥満・デブはハゲる！」
そのようなうわさについて気になっているという人も多いとは思いますが、残念ながら単なるうわさではなく、信憑性の高いものだと言えます。
ただ、逆に言えば、肥満・デブを解消していくことによって、その原因となる要素を取り除くことができます。
もし、それでもハゲや薄毛を防止できないようであれば、育毛剤を試してみることもひとつの対策となるでしょう。
