AGA治療薬として正式に承認されている医薬品は、ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドしかありません。
この中でもっとも新しく承認され、注目されているのがデュタステリドです。
デュタステリドが配合されているザガーロ（商品名：ザガーロカプセル）を購入したい、という人もいるでしょう。デュタステリドの購入方法とお得な買い方を解説します。
ザガーロはどこで売っているのか？
日本でザガーロを手に入れるためにはどこで購入すればよいのでしょうか？
日本でのザガーロの販路を紹介します。
ザガーロは一般の薬局やドラッグストアでは売っていません
ザガーロは町の薬局やドラッグストアで販売していません。
デュタステリドが「医療用医薬品」に指定されているからです。
医療用医薬品とは、医師が治療目的のために処方する医薬品で、処方箋がないと手に入れることができません。
医療用医薬品は「効果が高い反面、副作用にも注意する必要がある医薬品」が指定されています。
デュタステリドも正しく使用すれば問題ないものの副作用のリスクが一般用医薬品よりは高い医薬品、という認識をお持ちください。
ザガーロを購入する方法とは？
町の薬局やドラッグストアで購入できないデュタステリドをどこで購入できるのか、方法としては二つしかありません。
具体的に紹介します。
AGA治療を行っている病院・クリニック
まずはAGA治療を行っている病院やクリニックです。
医師が診察をして、処方しても問題ないと判断すれば手に入れることができます。いちばん確実でしかも安心して購入できる方法です。
個人輸入
もう一つの方法は個人輸入代行で海外のデュタステリド製品を輸入することです。
注意していただきたいのは、この場合、海外製品を輸入して購入するので日本製のザガーロを買うことができません。
ザガーロにジェネリックはあるのか？
先発品よりも経済的にお得な後発品（ジェネリック）を購入したいと考えている人もいるかもしれません。
ザガーロのジェネリックも現在販売されています。
ザガーロが発売されたのは2015年で、デュタステリド配合のAGA医療薬は長らくザガーロありませんでした。
しかし2020年にグラクソ・スミスクライン社の特許が切れたためジェネリックの販売が解禁になっています。
現在、日本では大手ジェネリックメーカーの東和薬品、沢井薬品からデュタステリド錠（ザガーロジェネリック）が販売されています。
AGA治療の病院・クリニックでザガーロを購入する方法とは？
ザガーロを確実に、しかも安全に手に入れるにはAGA治療を行っている皮膚科、クリニックで処方してもらうことです。
病院やクリニックでザガーロを購入する方法を解説します。
ザガーロを購入する際の費用
ザガーロの価格はクリニックよって異なりますが、平均して9,000円～10,000円前後で設定されています。
ちなみに、ザガーロ（デュタステリド）と同様の効果を持つ医薬品にフィナステリドがあります。
しかし価格はデュタステリドのほうが高くフィナステリドのおよそ1.5倍です。
デュタステリドがフィナステリドより新薬で、かつ高い効果が期待できるからです。
デュタステリドはフィナステリドよりもDHTの増殖を防ぐ酵素に強く働きかけます。
一般的にデュタステリドはフィナステリドでAGAの改善が見られない人やより早く効果を出したい、という人に処方されます。
病院やクリニックで購入する際のメリット
病院やクリニックでザガーロを購入する際のメリット大きなメリットは2点です。
それは、安心してデュタステリドを使用できることと確実にAGAの改善ができることです。
それぞれのメリットを検証します。
安心してAGAの治療ができる
医薬品には必ず副作用があります。
しかも医療用医薬品であるザガーロは一般用医薬品より副作用のリスクが高くなります。
しかし病院やクリニックでは医師が診察して患者の体質やAGAの状況を見極めた上でザガーロを処方するため安全です。
また、用量や使用法もきちんとアドバイスするため副作用が起きることなく使用できます。万が一副作用が起こった場合も適切に対処してもらえるので安心です。
確実にAGAの治療ができる
病院やクリニックで診察を受ければ、その時の状況によって効果を高めるためのAGA治療を受けることができます。
状況によっては薬の用量を変化させる、ザガーロだけではなく別の発毛剤を併せて処方する、ということもあります。
もし、増毛したいという人には、脱毛や薄毛を防ぐザガーロに加え発毛効果のあるミノキシジルも併せて処方されるでしょう。
このような治療は医師でなければできません。
クリニックで購入する際のデメリット
医師からザガーロを処方されると安全かつ確実にAGAが改善しますが、個人輸入と比較するとデメリットがあるのも事実です。
病院やクリニックでザガーロを購入するデメリットを紹介します。
治療費用
費用がかかることは病院やクリニックで購入する際のデメリットと言えるでしょう。
前述したとおりザガーロのクリニックでの価格は一ヶ月分で9,000円～10,000円前後です。決して「安い薬」とは言えません。
さらに初診料や診察料、検査料といった費用も必要ですし、他の医薬品を併せて処方されるとその分の費用も必要です。
AGAは保険適用外なので全額自己負担しなければいけません。経済的な負担を感じる人は多いでしょう。
手間と時間がかかる
AGAの治療には最低半年間必要で1年以上通院することもざらにあります。
毎月1回通院したとしても半年間で6回は受診しなければいけません。
忙しい社会人が仕事の合間を縫って通院することは大きな負担とも言えます。
オンラインクリニックとは？
現在、「オンライン診療」を行っているクリニックが増えています。
インターネットでも多くのオンラインクリニックを見つけることができるでしょう。
オンライン治療とは、PCやスマホなどのツールでインターネットのビデオ会話で診察を受けることです。
オンラインクリニックは自宅で診療が受けられ、自宅や職場の近所に病院やクリニックがなくても治療を受けられます。
診療で問題がなければ郵送で医薬品が手元に届くのでザガーロも手軽に購入できます。
これらは大きなメリットと言えます。
ただし、画面越しで患者の細かな様子が判別しにくいことや副作用で体調が急変した時に対応できない、というデメリットもあります。
メリットとデメリット、十分に検討した上で利用を判断してください。
クリニックでザガーロを処方してもらうための注意点
ザガーロを処方されるのであればどの病院やクリニックでもよい、というわけではないのでご注意ください。
処方されるには診察を受ける必要がありますが、病院やクリニックは長期間付き合う必要があります。
自分に合ったクリニックを選ぶように心がけてください。
具体的には、通院しやすいかどうか、医師との相性は問題ないのか、といったことです。
決して費用だけで決定しないようにしましょう。
もし検討しているクリニックが複数あれば、無料カウンセリングを受けてから判断すると後悔の少ない選択ができるかもしれません。
個人輸入でザガーロを購入する方法
ザガーロを購入するためのもう一つの方法は、個人輸入代行業者を通じて海外製デュタステリドを購入することです。
インターネットの普及により個人輸入代行は身近になりました。
個人輸入の方法を解説するとともに注意点を紹介します。
尚、デュタステリドがAGA治療として認められているのは日本と韓国だけです。
海外でザガーロは販売されていないため、個人輸入で購入できるのは前立腺肥大の治療薬であるアボルブのジェネリックとなります。
なぜ個人輸入で医薬品を購入できるのか？
医療用医薬品を個人で輸入できることが不思議に思う人も多いでしょう。
しかし、日本では営業や譲渡目的ではなく個人の使用に限れば医薬品の輸入が認められています。
違法ではないのでご安心ください。
ただし、個人輸入は「個人の使用目的」のため購入量が制限されています。
1か月分を購入すると翌月まで購入できませんし、半年分購入すると半年後でないと次回の発注ができません。
個人輸入の流れ
個人輸入が法律で認められているとは言え、個人が海外のメーカーや販売会社に注文しても販売してくれません。
個人輸入で医薬品を購入するには、まず国内の輸入代行業者に商品を発注し決済を行います。
その後代行業者が海外のメーカー（もしくは販売会社）に発注し、海外のメーカー（販売会社）から発注者に商品が届く、という流れとなります。
個人輸入のメリット
デュタステリドを病院やクリニック経由での購入と比較して個人輸入代行のメリットはどのようなことがあるのでしょうか？解説します。
価格
価格は個人輸入の最大のメリットです。
海外のジェネリック品であれば1か月分3,000円程度での価格で購入ができます。
病院やクリニックでザガーロを購入すると9,000円～10,000円の価格なのでおよそ1/3程度の価格で手に入ることになります。
しかも個人輸入であれば診察料や検査料も必要ありません。
手軽に、気軽に購入できる
病院やクリニックでザガーロを購入するためには診察や通院、といったプロセスを踏まなければいけません。
しかし個人輸入でデュタステリドを購入するには個人輸入代行業のサイトでクリックするだけです。この手軽さ、気軽さも個人輸入のメリットです。
誰にもばれない
病院やクリニックに通院していると知り合いに見られてしまうかも、という可能性があります。
しかし個人輸入での購入は自宅で発注し自宅に商品が到着します。
周りの人にAGA治療を行っていることが知られてしまう、ということはないのです。
個人輸入のデメリット
安価な価格で、しかも気軽に購入できる個人輸入ですがデメリットがあることを忘れてはいけません。
個人輸入を行う際には重要なデメリットがあることを認識してください。
商品の品質に保証がない
基本的に海外製品は日本の品質基準をクリアしたものではありません。
中には品質に問題のある商品を製造するメーカーもあります。中には成分の配合が不安定、不純物が混じっている、
身体に悪い添加物が入っている、ということがあります。誰もが品質に問題のある薬の服用は避けたいのではないでしょうか？
副作用が起きても自己責任
日本で発売されている医薬品を服用して副作用が起きれば「医薬品副作用救済制度」という国からの救済措置があります。
しかし海外製品には適用されません。もし個人輸入で購入した医薬品で副作用が起きたとしても自己責任です。
詐欺に合う可能性がある
悪意のある個人輸入代行業やメーカーは代金を受け取っても商品を発送しないといった詐欺行為を行うこともあります。
輸入代行業は実績や連絡先を確認する、口コミをチェックするなど慎重に見極めてください。
ザガーロを購入する際の注意点
ザガーロは基本的に安全な医薬品です。
しかし購入時、使用時には必ず押さえなければいけないポイントがあります。
ザガーロの注意点を紹介します。
自身の状況にあった発毛剤・育毛剤を購入する
育毛剤、発毛剤はそれぞれ特徴があります。
ザガーロに配合されているデュタステリドやプロペシアに配合されているフィナステリドは薄毛、脱毛の防止に効果を発揮します。
一方、ロゲインやリアップに配合されているミノキシジルは発毛に効果を発揮します。また、基本的にザガーロはAGAや壮年性脱毛症に有効で円形脱毛症や薬の副作用による脱毛には効果を発揮しません。
自身の状態や希望（薄毛を防止したいのか、増毛したいのか）を考慮した上で状況に合った育毛剤・発毛剤を使用しましょう。
使用上の注意
ザガーロは安全で効果の高いAGA治療薬です。
しかし効果を上げるために注意しなければいけないことがありますしリスクもあります。
ザガーロの使用上の注意点を解説します。
AGA治療は長期戦
AGA治療薬を服用しても一長一短で効果が出るわけではありません。
ザガーロも同様で服用を開始して効果を実感したという期間は早くても3か月が経ってからです。
少なくとも半年～1年は服用しないと効果を感じられないので効果がないからとすぐに諦めないでください。
女性の使用は厳禁！
デュタステリドは男性ホルモンに作用します。
女性、特に妊娠中の女性や授乳中の女性はザガーロを服用しないでください。
胎児や乳児が男児だった場合、デュタステリドが生殖器の発育に影響を与える可能性があるからです。
ちなみにデュタステリドは皮膚からでも吸収するため、成分を触れてしまうことも厳禁です。
使用量は守りましょう
ザガーロの用量は一日一回一錠のみです。
早く効果を出したいからと多く服用しても効果は期待できませんし副作用の可能性が高くなります。
また、毎日服用する際には決まった時間に服用しましょう。
例えば、毎朝服用している人が飲み忘れたからとその日の夜に服用した場合、次の日の朝は服用をストップしてください。
理由はデュタステリドの一日の摂取量が多くなり、その分リスクが増すからです。
肝機能障害のある人は応相談
デュタステリドは肝臓で代謝されます。
そのため肝臓に負担をかけ、肝機能に悪影響を与える可能性があります。
肝臓の数値が高い人や肝機能に問題を抱えている人は必ず医師の診断を受け使用の可否を仰いでください。
服用時の献血はＮＧ
ザガーロの服用時には献血はしないでください。
理由はデュタステリドの成分が含まれた血液が女性や身未成年に輸血される可能性があるからです。
さらに、ザガーロの服用を中止しても半年は献血を避けてください。
デュタステリドは服用を中止しても血液から成分が消えるまでは半年を要します。
まとめ：
ザガーロの購入方法を紹介しました。
基本的にザガーロは病院やクリニックでしか購入できず、あとはデュタステリド錠を個人輸入するしかありません。
AGA治療はコストも時間もかかるので個人輸入は魅力的に感じてしまいますが、様々なリスクが伴うのも事実です。
安心して使いたい、という人は病院やクリニックを受診することをおすすめします。
デュタステリドを初めて使用する人が個人輸入を通じて購入することは避けたほうがよいでしょう。
