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育毛シャンプー(スカルプシャンプー )に効果はある?選び方・注意点・使い方・期間まとめ

髪の悩みを抱えているものの、シャンプーで効果があるのか半信半疑な人も多いでしょう。

育毛シャンプーは頭皮環境を整える成分が配合されており、髪を成長させるために有効です。

そのため、抜け毛を予防することができ、薄毛やハゲで悩んでいる人にぜひ活用してもらいたいアイテムです。

この記事では、育毛シャンプーの効果をはじめとして、選び方や注意点、使い方、実感できるまでの期間などについてまとめてみました。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )に効果はある?

  • 毛髪に必要な環境を保つ
  • 頭皮の乾燥を防ぐ
  • 髪にうるおいや栄養を与える

育毛シャンプーに期待されている効果は上記の3点にまとめることができます。

どのようなものなのか詳しく解説していきます。

毛髪に必要な環境を保つ

育毛シャンプーには、毛髪の育成に必要な頭皮環境に整えていくことができます。

私たちの頭皮には「常在菌」と呼ばれる、頭皮のバリア機能を正常にしてくれる菌が存在します。

頭皮環境を整えるためには、常在菌の存在がとても重要です。
頭皮の潤いを保つことができ、毛髪を太く長く成長させるための土壌を整えます。

頭皮環境をしっかりと整えることができるようになると、頭皮に浴びている紫外線から身を守ることができるようになります。

さらに頭皮から病原菌の侵入を守ることができます。

しかし、洗浄力の強いシャンプーを活用してしまうと、この常在菌まで洗い流してしまうことになり、皮脂の過剰分泌や頭皮の乾燥によってフケを発生させてしまいます。

頭皮環境が悪化してしまうことに繋がり、毛髪が育ちにくくなってしまうのです。

その点、育毛シャンプーを使うことで、常在菌を残したまま汚れを落とすことができ、毛髪が育ちやすい頭皮環境を作り出すことができるのです。

頭皮の乾燥を防ぐ

育毛シャンプーは、市販されている一般的なシャンプーよりも刺激が低くなっており、しかも保湿に優れている成分がしっかりと配合されている特徴を持っています。

一般的にシャンプーでは、皮脂をしっかりと落とすことがいいようなイメージを持たれがちです。

確かに余分な皮脂を洗い落とすことは大切ですが、皮脂には乾燥から頭皮を守るという役割もあるために、必要以上に洗浄してしまうのは良くないことなのです。

市販されている一般的なシャンプーは洗浄力が強すぎ、皮脂を必要以上に洗い流してしまい、頭皮を乾燥させてしまうのです。

頭皮が乾燥状態になってしまうと、失った皮脂を補おうとして皮脂の過剰分泌が生じます。すると、ベタつきやニオイの原因になってしまうことになるのです。

育毛シャンプーを活用すると、適度な洗浄力になっていますので、余計な皮脂だけを洗い流すことができ、頭皮の環境を維持することができます。

髪にうるおいや栄養を与える

髪にしっかりと栄養が届けられないと、ハリやコシがなくなってしまいます。

その原因として、髪のタンパク質や水分の不足、キューティクルのはがれなどが考えられます。

そのような状態になってしまうと、髪が細くなってしまい、髪のボリュームが少なくなってしまったように感じます。

髪の栄養状態が悪いのであれば、必要な栄養素が含まれている育毛シャンプーを活用するといいでしょう。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )の選び方3つのポイント

  • 「医薬部外品」を選ぶ
  • アミノ酸系のシャンプーを選ぶ
  • 肌質に合っているものを選ぶ

育毛シャンプーを使うなら、より効果が実感できるものを活用したいのではないでしょうか。

育毛シャンプーを選ぶ際にチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。

「医薬部外品」を選ぶ

育毛シャンプーは、薬事法によって「医薬部外品」もしくは「化粧品」に分類されています。

薬事法の分類はその他にも「医薬品」があり、人体に対する有効性は医薬品がもっとも高く、その次に医薬部外品となっています。

そのため、育毛シャンプーを選ぶ際には、一般的には化粧品に分類されているものよりも医薬部外品のものを選ぶことをおすすめします。

アミノ酸系のシャンプーを選ぶ

育毛シャンプーにはさまざまな種類がありますが、その中でもアミノ酸系の商品を選ぶのがおすすめです。

アミノ酸系シャンプーは、洗浄力がマイルドであり、適度に汚れを落としてくれる特徴があります。

一般的な市販のシャンプーは「石油系」と呼ばれているもので、洗浄力の強さが特徴です。
それは「合成界面活性剤」が含まれているからです。

合成界面活性剤は泡立ちが良く洗浄力に優れており、さらに価格がリーズナブルであるというメリットをもっています。

その反面で、頭皮の皮脂を過剰に洗い流してしまう性質があり、さらに頭皮に対して強い刺激を与えてしまうデメリットをもっています。

そのため、敏感肌など頭皮のトラブルが生じやすい人であれば、頭皮を乾燥させてしまい、フケやかゆみなど、頭皮に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。

肌質に合っているものを選ぶ

育毛シャンプーは、必ず成分や使い心地などから判断するようにして、頭皮の悩みを改善し、トラブルが生じないようなものを選びましょう。

特に、乾燥肌や敏感肌であるならば、「保湿成分」が配合されているものをおすすめします。

そのほかにも合成香料や合成着色料などが「無添加」のものを選ぶようにするといいでしょう。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )に含まれている有効成分は

  • グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)
  • イソプロピルメチルフェノール
  • ノコギリヤシエキス
  • センブリエキス
  • イチョウ葉エキス
  • t-フラバノン

育毛シャンプーには、さまざまな種類の有効成分が含まれています。

頭皮がかゆい

頭皮のかゆみが気になる人であれば

  • グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)

が配合されているものを選ぶといいでしょう。

グリチルリチン酸ジカリウムは漢方薬に含まれている「甘草(カンゾウ)」と呼ばれる植物から抽出されるもので、優れた抗炎症・抗菌作用を持っています。

また紫外線から頭皮を守り、炎症を抑えます。

頭皮が臭う

頭皮のニオイが気になるなら、

  • イソプロピルメチルフェノール

がおすすめです。

「イソプロピルメチルフェノール」は抗菌作用に優れており、それでいて低刺激で、頭皮の嫌なニオイを抑えることができます。

抜け毛や薄毛が気になる

薄毛や抜け毛の予防にも努めたいなら、

  • ノコギリヤシエキス

が有効でしょう。

ノコギリヤシエキスには、男性型脱毛症のきっかけとなる5αリダクターゼを阻害する効果があるとして注目されています。

頭皮の血行が気になる

頭皮の血行を促進させたいなら、

  • センブリエキス
  • イチョウ葉エキス

に注目することもおすすめです。

「センブリエキス」は古くから日本人に親しまれてきた生薬で、抗炎症・抗酸化作用、血行促進を期待することができます。

「イチョウ葉エキス」に含まれるポリフェノールには、血行促進・抗酸化作用が期待でき、髪の成長に必要な栄養が届きやすくなります。

毛根を育てる

毛髪をしっかりと育てたいと考えるなら、

  • t-フラバノン

に注目するといいでしょう。

毛母細胞の成長を促進させ、太く長く抜けにくい髪を育てることが期待できます。

頭皮を全体的に改善する

頭皮の環境を良くしたいのであれば、

  • ビタミンE

がおすすめの成分です。

ビタミンEには血行促進と抗酸化作用が期待されています。

抗酸化作用とは、体の老化を進ませてしまう活性酸素から守る作用のことを言います。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )の注意点・副作用について

育毛シャンプーには「無添加」と記載されているものが多くあります。
しかし、この無添加は「完全無添加」ではないという点に注意が必要です。

無添加の育毛シャンプーとは、一定の条件に該当する添加物が含まれていない育毛シャンプーのことを指しています。

この添加物はアレルギーなど肌トラブルを生じさせるリスクがあるものです。
そのため「無添加」と表示されていれば、安心して活用することができます。

ただし、一定の条件に該当する添加物以外の添加物が入っている可能性があるということです。

そのため、育毛シャンプーを選ぶ際には、どのような洗浄成分などが含まれているのか注目しておくことが必要でしょう。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )の正しい使い方

育毛シャンプーを使用したからといって、正しいシャンプーの方法を実践していないことには、抜け毛や頭皮トラブルの原因となってしまいます。

そのため、せっかく育毛シャンプーを活用するのであれば、これをいい機会として正しいシャンプー方法を身につけるようにしましょう。

シャンプー前にはブラッシングです。

ブラッシングによって、髪の毛に付着しているホコリを取り除くことができ、シャンプーの洗浄効果を高めることができます。

同時に頭皮への刺激によって血行促進にも繋がりますから、ブラッシングは欠かさず行えるようにしておくといいでしょう。

ブラッシングが終わったら、予洗いを行います。
予洗いとは、ぬるめのお湯でしっかりと流すということです。

さっと流してシャンプーする人が多いと思いますが、この予洗いでは1分以上かけて丁寧にもみ洗いすることが大切です。

この予洗いによって、髪に付着したホコリや汚れを落とすことができるのです。

予洗いが終わると、シャンプーを手に取って泡立てます。
シャンプーは、直接頭皮につけずに、適量を手に取って泡立てるのが基本です。

毛髪全体に馴染ませるようにまんべんなくつけ、サイドから頭頂部、後頭部から頭頂部といった流れで洗っていきます。

爪を立てないようにし、指のはらでマッサージするように揉みほぐしていくようにしましょう。

洗い終わったら、ぬるめのお湯でしっかりとすすぎます。
すすぎでは、予洗いのときよりも丁寧にすすぐようにします。毛髪だけではなく、頭皮の間もすすぐようにしましょう。

シャンプー剤が残ってしまうと、頭皮トラブルのもとになりますので注意して念入りにすすぎを行なってください。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )効果が実感できる期間は?

育毛シャンプーは、シャンプーをはじめたからといって、すぐに毛髪や頭皮に対して何らかの効果があるというものではありません。

ただ、冒頭からお伝えしている通り、毛髪の育成にとても良い成分が含まれているものですから、地道に使い続けることが大切なのです。

一般的には、毛周期のサイクルの作用によって、早くとも実感できるためには3か月から6か月であると言われています。

毛周期のサイクルは、髪が成長をはじめる「成長期」から、成長が止まってしまう「退行期」、抜け始める休止期まで、数か月から数年にわたって移り変わります。

しかも、このサイクルは毛髪1本1本で異なります。

そのようなことから、シャンプーを使って、効果を実感できるようになるためには、少なくとも数か月程度の期間が必要になるのです。

なかなか効果が実感できないというのは早く結果を出したい気持ちになることは当然であると思いますが、体質に合わないと感じるような作用があった場合には早めに中止したほうがいいでしょう。

例えば、頭皮トラブルや抜け毛の増加など生じた場合には、肌質に合わないと判断することができます。

しかし、使っている中でこれといった変化がない状態であるならば、すぐに中止するのではなく、地道に継続する姿勢も大切です。

少なくとも3か月から半年は継続して使用するようにしましょう。

まとめ

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )に効果はあるのか解説してみました。

頭皮環境の改善や抜け毛対策に有効になるものです。

そのため、満足感が得られるように、医薬部外品のシャンプーを選ぶようにしましょう。

また育毛シャンプーを選ぶ際には、成分を必ずチェックするようにして、正しいシャンプー方法で数か月程度は継続するようにしてください。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )にはデメリットはある?副作用や注意点は?

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