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育毛シャンプー(スカルプシャンプー )にはデメリットはある?副作用や注意点は?

育毛シャンプーが毛髪や頭皮には良いというものの、使うことによるデメリットは存在します。

また、自身に合わない成分が含まれている場合には副作用のリスクがありますし、シャンプーの方法など注意点も存在します。

ここでは、育毛シャンプーに存在するデメリットから、どのように活用すればいいのかお伝えしていきます。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )のデメリットは?

  • 一般のシャンプーよりも高額
  • 一般のシャンプーのほうが洗い上がりが良いことも
  • すぐに効果が現れない

育毛シャンプーは頭皮の環境を守るために有効なものではありますが、その反面でデメリットも存在します。

3つのポイントにまとめましたので順番にご紹介していきましょう。

一般のシャンプーよりも高額

育毛シャンプーの最大のデメリットとも言えることは、市販の一般的なシャンプーと比較するとかなり高額であるということでしょう。

値段だけで比較してみると、市販の一般的なシャンプーはドラッグストアに行くとせいぜい1,000円までで購入することができます。

しかし、育毛シャンプーを購入するとなると、商品にもよりますが3,000円程度することも珍しいことではありません。

これには理由があり、含まれている成分の原料費の違いによるものです。

一般的なシャンプーは、高級アルコール系と呼ばれるもので、洗浄力が高くて原料費が安い特徴があります。

簡単に言ってみれば、安い原料で洗浄力も高いので、一般の消費者にとっては満足度の高いシャンプーが作れるのです。

ただ、やはり頭皮や毛髪のお悩みを抱えている人に対しては不向きな商品となりますので、原料の高い成分を活用して育毛シャンプーをつくらねばならないのです。

一般のシャンプーのほうが洗い上がりが良いことも

上記でもお伝えした通り、市販の一般的なシャンプーは洗浄力が高い特徴がありますので、育毛シャンプーの洗い上がりに満足できない可能性があります。

これはどうしても、シャンプーの持っている性質や特徴が違うことが理由となっています。

育毛シャンプーは、洗浄力が強すぎる一般的なシャンプーによって、かゆみやフケ、抜け毛などの頭皮トラブルが生じないようにするためのものです。

そのため、頭皮に対してはやはりマイルドな成分を活用していることがご理解いただけるのではないかと思います。

また、市販の一般的なシャンプーは、そのコンセプトとして「安価」「汚れをしっかりと落とす(洗浄力が高い)」であると言えるでしょう。

洗浄力の強い成分には、ラウリル硫酸Naやラウリス硫酸Naなどがあり、市販のシャンプーには必ずと言っていいほど含まれています。

この洗浄成分は食器や衣類を洗う洗剤にも含まれているほどですから、洗浄力の高さをイメージすることができると思います。

頭皮や毛髪を守る育毛シャンプーでは、やはりそのような洗浄力の強い成分は活用することができないことは当然のことでしょう。

すぐに効果が現れない

育毛シャンプーは使ったからと言って、すぐに何かしら効果がすぐに現れると言ったものではありません。

それは、発毛剤のように医薬品ではないからです。

ただ、育毛に大切な成分が多数含まれていますので、少しずつ頭皮の環境が良くなり、毛髪を育成するための土壌が整うことになります。

一般的に、その実感までの期間は、早い人でも3か月程度、少なくとも6か月程度は続けていただきたいと考えています。

それは、毛髪には毛周期と呼ばれる、毛髪が生えて成長するサイクルがあるからです。

毛周期とは「成長期」「退行期」「休止期」と呼ばれる期間が繰り返されており、毛髪1本ずつにその周期は異なります。

毛髪が弱っている場合には、成長期が短くなっていて、退行期や休止期が長くなっている傾向にありますから、まずはその周期の改善が必要なのです。

その周期は一周するのに6か月から数年程度必要になることが分かっているために、最低で6か月継続してほしい理由はここにあるのです。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )のメリットは?

  • 毛髪や頭皮に優しい
  • 頭皮の環境を整えることができる
  • 種類が豊富で自分にあったものを選べる

育毛シャンプーには、上記3つのメリットがあります。

順番にご説明していきましょう。

毛髪や頭皮に優しい

育毛シャンプーは市販の一般的なシャンプーとは違い、刺激になるような成分や洗浄力が高すぎる成分は含まれていません。

また、保湿成分や紫外線の透過を抑制する成分、菌の侵入や繁殖を防止する成分などが含まれています。

毛髪や頭皮に対して、とても優しい成分で作られていることが分かります。

毛髪にハリやコシがなくなって悩んでいる人は多いですが、その原因となるキューティクルの剥がれを防ぐ成分が含まれています。

そして潤いや栄養を補う成分によって、毛髪のハリやコシをよみがえらせることができるのです。

頭皮の環境を整えることができる

育毛シャンプーは頭皮の環境を整えるために必要な成分が含まれています。

市販の一般的なシャンプーを活用していて、かゆみやフケ、炎症など頭皮トラブルが生じた人は多いのではないでしょうか。

それは、一般的なシャンプーには洗浄力の強い成分が含まれていることが原因です。

汚れを落とす作用に優れてはいるのですが、どうしても必要な皮脂や常在菌まで洗い落としてしまうのです。

必要な皮脂を洗い流してしまうと、頭皮が乾燥してしまうことや、皮脂を過剰に増殖させてしまうことに繋がり、頭皮トラブルを生じさせてしまいます。

また、常在菌を落としすぎてしまうと、頭皮環境が悪化し、悪玉菌が繁殖するようになってやはり頭皮トラブルのもとになってしまうのです。

育毛シャンプーの洗浄力はとてもマイルドですので、皮脂や常在菌を落としすぎるということはありません。

また、保湿や頭皮の保護に優れているために、頭皮環境を整えることができるようになるのです。

種類が豊富で自分にあったものを選べる

育毛シャンプーの種類はとても豊富であり、その中から自分にあったものを選ぶことができます。

自分がどのような効果を求めているのかによって、商品を選択するといいでしょう。

シャンプー選びでおすすめできるポイントとしては、「医薬部外品」のものを選ぶということです。

育毛シャンプーにはその分類として「化粧品」であるものも含まれています。

やはり医薬部外品と化粧品とでは、含まれている成分に差が生じます。

より満足度を求めるのであれば、やはり「医薬部外品」を選ぶようにしましょう。

また、そのほかのポイントとして「自身の肌質に合っているもの」や「価格が継続しやすいもの」なども重要です。

上記でお伝えした通り、少なくとも6か月程度は継続すべきですので、自分に合ったものから選ぶことが大切です。

育毛シャンプー(スカルプシャンプー )の副作用はあるの?

育毛シャンプーは市販の一般的なシャンプーよりもマイルドに洗い上げることができ、さらに毛髪を育てるために必要な成分が含まれています。

しかし、どうしても成分が合わないということがあります。

副作用を起こすリスクは低いですが、含まれている成分に注意することが必要です。

また、シャンプーの方法も大切ですので、正しいシャンプーで育毛に取り組むようにしましょう。

「無添加」でもかゆみやフケなどの頭皮トラブルが

育毛シャンプーには「無添加」と表示されているものがあります。

無添加であれば添加物がまったく含まれていないと考えて、安心して購入してしまうのではないかと思います。

ただ、添加物がまったく含まれていない訳ではなく、一部含まれている商品も存在します。

例えば、洗浄成分で次の成分が含まれているものは、洗浄力が強いですが頭皮トラブルを引き起こす原因となります。

  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム

こちらは一般的なシャンプーにも含まれているものですが、せっかく育毛シャンプーを購入するのであれば、こちらの成分は避けるべきでしょう。

また、そのほかにも、

  • ラウリン酸カリウム
  • オレイン酸カリウム
  • 脂肪酸ナトリウム

と呼ばれる、石鹸系の界面活性剤についても洗浄力が強めです。

育毛シャンプーを使いたいという人には不向きな成分であると言えるでしょう。

正しいシャンプーで行わないと抜け毛や薄毛の原因に

育毛シャンプーを使えば、すべて良好という訳ではなく、正しいシャンプーの方法で行わないと、抜け毛や薄毛の原因になってしまうことがあります。

良くあるのは、シャンプー前にザバッと頭にお湯をかけ、シャンプーを直接頭皮につけ、頭皮をガシガシ洗い、洗い終わったらサッと流して終わるというもの。

この工程はすべて間違っています。正しい工程は次の通りです。

①しっかりとお湯で予洗いする。

②シャンプーを手に取って髪全体に馴染ませる。

③指のはらで頭皮をマッサージするように洗う。

④サイドから頭頂部、後頭部から頭頂部といった流れで。

⑤洗い終えたらすすぎ残しがないように丁寧に。

予洗いを丁寧に行うことで、ある程度の汚れを落とすことができ、シャンプーの洗浄力を高めることもできます。

シャンプーは手に取ってから馴染ませることで、毛髪全体に付けることができます。

爪を使わずに、指のはらでマッサージするように洗うことによって、頭皮の血行を良くし、頭皮の環境を整えることに繋がります。

洗う順番は下から頭頂部にめがけて行うといいでしょう。

シャンプー後のすすぎは、予洗いのときよりも丁寧に行うようにします。

すすぎ残しがあると、頭皮トラブルのもとになってしまいます。

シャンプーしすぎで皮脂の過剰分泌に

育毛シャンプーは、どうしても市販の一般的なシャンプーよりも洗浄力が弱いので、2度洗いや3度洗いする人がいます。

しかし、シャンプーをしすぎると、必要な皮脂や常在菌まで落としてしまうことになります。

頭皮の皮脂が少なくなってしまうと、頭皮は皮脂を分泌させようと作用しますので、皮脂の過剰分泌に繋がってしまうのです。

また、常在菌を落としてしまうことによって、悪玉菌が増えてしまい、頭皮トラブルのもとになってしまいます。

そのため、シャンプーは1回だけで十分なのです。

どうしても洗い上がりが気になる人であれば、お湯での予洗いを長めに行うようにして、シャンプーの洗い上がりが良くなるようにするといいでしょう。

まとめ

育毛シャンプーに存在するデメリットから、正しい育毛シャンプーの活用方法についてお伝えしました。

市販の一般的なシャンプーよりも毛髪や頭皮に優しい成分が含まれていますが、自身に合わない成分が含まれている場合もあります。

副作用のリスクがありますし、注意しなければ頭皮環境を悪化させてしまうこともあります。

そのようなデメリットにも着目して、正しく育毛に取り組んでいきましょう。

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