「そういえば、毛深い人ほどハゲてる人が多い気がする…」
そんなイメージを持っている人は少なくないでしょう。
手足は剛毛にも関わらず頭は薄くなっている…。
実はそのイメージは、イメージだけではないことが分かりました。
毛深いとハゲる真相について、しっかりとお伝えしていきますので、気になっている方はぜひ最後まで読んでみてください。
毛深いとハゲる真相は？
- 毛深いのは遺伝である
- ハゲの原因は「ジヒドロテストステロン（DHT）」
- 毛深い人とそうでない人を比べた場合…
毛深いのは遺伝であり、毛根から多くの毛が発現している状態のことをいいます。
毛深い人はハゲやすいのか、真相を調べてみました。
毛深いのは遺伝～男性ホルモン「テストステロン」が影響
「毛深い」のは、男性ホルモンが影響しており、分泌量が多いのは遺伝による要素が大きいと言われます。
体毛やヒゲが濃い人は、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが影響していることが知られています。
ではこのテストステロン、どこで作られているかご存知でしょうか。
男性の場合、約95％が睾丸（精巣）で、約5％が副腎でつくられて分泌されます。
原料はコレステロールであり、1日におよそ7㎎が分泌されています。
分泌は脳からの命令によってコントロールされていますが、血液中に分泌されて全身を巡ることになり、肝臓で代謝されたのちに尿から放出されることになります。
テストステロンの分泌量は個人差があり、特に遺伝での要素が影響されることが分かっています。
遺伝によって体質を受け継いでいる場合、テストステロンの分泌量が多く、毛深くなる可能性が高いことが知られています。
ハゲの原因はテストステロンではなく「ジヒドロテストステロン（DHT）」
毛深い原因をつくっているのは、上記でもお伝えした通り、男性ホルモン「テストステロン」の影響によるものです。
ただし、テストステロンの分泌がハゲの原因をつくっている訳ではありません。
男性型脱毛症と呼ばれるAGAを引き起こしているのは、悪玉男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン（DHT）」です。
ただし、テストステロンとはまったく無関係のものではなく、テストステロンが作用することによって「ジヒドロテストステロン（DHT）」に合成されることが知られています。
この「ジヒドロテストステロン（DHT）」は誰にでもある男性ホルモンではありますが、急激に増加をはじめることによって毛周期のリズムに悪影響を及ぼしてしまいます。
本来、毛髪は2～6年かけて成長するのですが、この成長期が短くなってしまい、成長しきる前に退行期に入ってしまい、抜け落ちてしまうことになるのです。
成長しなくなりますので、抜け落ちる前にはいつもより細く弱々しい毛髪になってしまいますので、毛髪の変化に気付くことも多くなります。
毛深い人とそうでない人を比べた場合、ハゲやすいのは…
毛深い人は男性ホルモン「テストステロン」が影響していることが分かっており、その分泌量が多いために毛深くなってしまいます。
一方、ハゲの原因になるのはテストステロンではありません。
しかしハゲの原因となる「ジヒドロテストステロン（DHT）」はテストステロンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素と結合することによって生まれます。
しかも、「5αリダクターゼ」は遺伝によって受け継がれるものであるとわかっています。
つまり、毛深い人がほかの人よりも多くテストステロンを持っていることによって、ハゲの原因となる「ジヒドロテストステロン（DHT）」を生み出す可能性があるということです。
ハゲや薄毛の要因を持っていると言えるでしょう。
もちろん、毛深い人が必ずハゲる訳ではありませんが、要因を持っているということは自覚して、注意して過ごす必要があると言えるでしょう。
毛深い人に多いハゲるプロセス～男性型脱毛症（AGA）とは
「毛深い人」というのは、毛穴から多くの毛が発現している状態の人を指しています。
つまり毛穴自体が多いわけではないのです。
ここでは、毛深い人がハゲてしまう、「男性型脱毛症（AGA）」についてご紹介していきます。
「毛深い」とはそもそも何？
「毛深い」とはそもそもどのよな状態なのでしょうか？
ほかの人よりも毛穴が多いのかと考えてしまう人も多いと思いますが、全身の毛穴の数はそれほど変わりはありません。
私たちの全身には500万個ほどの毛穴があることが知られていますが、これは生後6か月くらいには確定し、それ以降は増えることはないのです。
しかも、男女差もほとんどないことが分かっています。
ではなぜ毛深い人が存在するのかというと、この500万個ある毛穴のうち、どの程度の割合で毛が生えてくるのかといった違いによって毛深さが決まるのです。
つまり、毛穴が500万個あると言っても、すべての毛穴から毛が生えてくるとは限らないということになります。
毛深く感じられる人は、毛穴から発現する毛の割合が多いことが分かります。
男性型脱毛症（AGA）とは
男性型脱毛症（AGA）とは、「Androgenetic Alopecia」を略して呼ばれているもので、男性ホルモンのアンドロゲンが関連する脱毛症状のことを指しています。
上記でもご紹介した通り、悪玉男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン（DHT）」が原因となってハゲや薄毛を作り出しています。
男性ホルモンで一般的に知られている「テストステロン」は、筋トレなどで分泌が活発になることが知られていることから、「筋トレをすると薄毛になる」と噂されることがあります。
しかし、テストステロンそのものが原因となる訳ではなく、前頭部や頭頂部に存在する「5αリダクターゼ（還元酵素）」と合成することによってジヒドロテストステロン（DHT）が生成されてしまうのです。
このジヒドロテストステロン（DHT）の生成される量が増えてしまうと、毛髪を成長させる毛周期が大幅に変化してしまいます。
本来、毛髪は2～6年程度かけて成長しますが、この成長期が短くなってしまうことが知られています。
しかも、髪が抜け落ちてしまう時期である退行期が長くなってしまうことから、ハゲや薄毛を作り出してしまうのです。
毛深い人に多いハゲるプロセス
男性ホルモン「テストステロン」が何かの原因によって、頭皮に存在する「5αリダクターゼ（還元酵素）」と合成することによって、悪玉の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン（DHT）」が生成されます。
男性ホルモン「テストステロン」は、本来、発毛を促すものですが、「ジヒドロテストステロン（DHT）」が生成されてしまうと、毛周期が乱れるようになります。
それは毛根の奥にある毛乳頭に存在する「アンドロゲンレセプター」と呼ばれるアンドロゲン受容体が、ジヒドロテストステロン（DHT）の影響を受けてしまうからです。
アンドロゲンレセプターは毛髪を成長させるためにとても重要な部分ですが、影響を受けてしまうと、髪の毛1本1本の毛周期に変化を与えてしまうことになります。
毛周期は「成長期（2～6年）」「退行期（2週間）」「休止期（3～4か月）」を繰り返していますが、成長期が短くなり、退行期が長くなってしまいます。
そのため、毛髪は全体的に成長しきらずに細く弱い毛となり、途中で抜け落ちてしまうことになるのです。
毛深いとハゲる？どうすればいい！
冒頭からお伝えしている通り、毛深いからハゲる訳ではありません。
ただ、毛深いとほかの人よりもハゲる要素を持っていることも間違いのない事実です。
そのため、自分自身が毛深く、ハゲや薄毛が気になるようであれば、頭皮をチェックし、予防や改善に取り組むことが大切です。
まずは頭皮のチェックから
何度も申しますが、毛深いからと言ってハゲる訳ではありませんが、その要素を持っていることには違いありませんので、こまめにチェックしておくことが大切です。
男性型脱毛症（AGA）が進行する場合には、「生え際」「頭頂部」にハゲや薄毛の症状が現れやすくなります。
生え際については徐々に後退していきますし、頭頂部は少しずつ薄毛からハゲへと移行していきます。
そのため、まずはこの2か所の状態をしっかりと観察しておくことが大切になります。
さらに気になる場合には、抜け毛の本数についても確認しておくようにしましょう。
一般的に抜け毛の本数は1日に50本から100本程度と言われています。
少し抜け毛が多いように感じたのであれば、次の予防法に取り組むことが重要になります。
生活習慣の改善
原因となる生活習慣を改善させることが大切です。
ハゲや薄毛を作り出してしまうのは、頭皮の血流を低下させてしまったり、毛髪にしっかりと栄養を届けられてないことが原因であると考えられます。
頭皮の血流を低下させてしまう原因として、
- ストレス
- 夜更かしや睡眠不足
- 過度な飲酒・喫煙
- 暴飲暴食
などが考えられます。
ストレスには心に受けるものだけではなく、体に感じるものもあります。
人間関係や仕事などは心に感じるストレスになりますが、夜更かしや睡眠不足、飲酒、喫煙などにおいては体に感じるストレスと言えます。
心身にストレスを与えてしまうことで、自律神経の働きを阻害してしまい、常に緊張状態を作り出してしまいます。
すると全身の血流が悪くなってしまい、頭皮の血流も悪くなってしまうのです。
さらに栄養バランスを考えない食生活を続けていると、頭皮にしっかりと栄養を届けられなくなってしまいます。
血流の低下と共に毛髪への栄養が少なくなってしまうことで、髪の成長を妨げてしまうことになり、ハゲや薄毛を作り出してしまうのです。
育毛シャンプー・育毛剤の活用
生活習慣を整えることと同時に、外側から髪の健康をケアすることも大切です。
育毛シャンプーや育毛剤を活用すれば、頭皮の環境を整えながら、髪の成長に必要な成分を届けることができます。
特に、男性型脱毛症（AGA）の初期段階では、髪を太く長く成長させるために有効であると考えられています。
髪や頭皮を健康に保つために、優れた抗炎症・抗菌作用を持っており、男性型脱毛症（AGA）の原因になる「5αリダクターゼ」を阻害することができます。
低刺激であるにもかかわらず、高い殺菌力・消臭力を持っていますので、頭皮がべたべたしているような人には有効です。
また、センブリエキスなど髪の健康や頭皮の血行を促進させるために必要な成分もしっかりと含まれているために、髪にハリやコシを与えることができるのです。
頭皮チェックして、気になるようでしたら、早めに活用しておくといいでしょう。
まとめ
毛深いとハゲるのか、その真相について調べてみました。
結論として、
- 毛深いからといってハゲる訳ではない
- ただし毛深い人はハゲる要素を持っている
ということが言えます。
つまり、ほかの人よりも『ハゲやすい』のです。
もし気になる人は、頭皮のチェックを行ってみて、生え際や頭頂部などに症状が現れているのであれば、生活習慣の改善と共に、育毛シャンプーや育毛剤を試してみるようにしましょう。
