基礎知識

AGA治療の方法は?費用はどれくらい?治療方法・費用例をご紹介!

AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)治療の方法にはさまざまなものがあり、薬剤治療をはじめとして症状に応じた治療に取り組まれています。

自身にAGAを疑う場合、どのような治療が行われるのか気になるのではないでしょうか。

また、治療に取り組めば、どのくらいの費用になるのか知っておくことも大切なことでしょう。

ここでは、これからAGA治療に取り組まれる方のために、さまざまな治療方法についてお伝えし、費用例についてもご紹介していきます。

AGA治療の方法はどのようなものがあるの?

  • 薬剤治療(内服薬・外用薬)
  • 植毛・増毛
  • 光治療・LED治療
  • 成長因子・細胞の注入

AGA治療の方法は大きく分けて、この4つにまとめることができます。

症状に応じて、効果的な治療に取り組むことができます。

どのような治療方法なのか、お伝えしていきましょう。

薬剤治療(内服薬・外用薬)

AGA治療において、薬剤が用いられることは一般的であると言えます。

症状に応じた薬剤を用いることで、症状を抑える効果が期待できます。

AGAの症状には大きく2種類に分けることができます。

  • 男性ホルモンの作用によって抜け毛が多くなる
  • 生活習慣の乱れやストレスによって毛髪の育成が衰える

男性ホルモンの作用によって症状が生じるようなケースについては遺伝的な要素が大きく、生活習慣の乱れなどについてはその遺伝的でAGAを発症させるきっかけになると言われています。

AGAでは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮の酵素である「5αリダクターゼII型」と結合することによって、ジヒドロテストステロンが作られることが直接的な原因になると言われます。

用いる薬剤においては「5αリダクターゼを抑制する」「血流を改善する」ものが用いられます。

薬剤 種類 効果
プロペシア 内服薬 5αリダクターゼを抑制する
プロペシア(ジェネリック医薬品) 内服薬 5αリダクターゼを抑制する
ザガーロ 内服薬 5αリダクターゼを抑制する
アボルブ 内服薬 5αリダクターゼを抑制する
ミノキシジル 内服薬 血流の改善
ロゲイン 外用薬 血流の改善
アロビックス 外用薬 血流の改善

一般的にみられるAGA薬としては、上記7種類となっています。

「ロゲイン」「アロビックス」は外用薬です。

植毛・増毛

はげや薄毛を改善させる方法として、「植毛・増毛」を挙げることができます。

「植毛」とは、薄毛が目立つ場所に毛髪を移植する施術のことを指しており、「自毛植毛」と「人工植毛」の2種類が存在します。

自毛植毛は、自分の髪の毛を薄毛が気になる場所に移植していきます。

毛根を活性化させる作用があり、毛髪がいったん抜け落ちても、また生えてくる特徴を持っています。

薄毛になりにくくするメリットに優れていると言われます。

人工植毛は、ナイロンやポリエステルといった人工で作られた毛髪を、気になる部分に移植するといった手術療法のことを言います。

人工的に作られた毛髪を移植していくために、どんどん毛髪を増やすことができるメリットがあります。

ただし、拒絶反応を起こしてしまうリスクがあると言われています。

光治療・LED治療

AGA治療薬と並行して、光治療・LED治療に取り組まれることが多くなっています。

光治療・LED治療とは、高輝度LEDの光を毛乳頭細胞にあてることによって、毛母細胞を活性化させ、毛髪の育成を阻害する5αリダクターゼを抑制する効果が期待できます。

高輝度LEDの光は、光エネルギーを熱に変換したものですから、頭皮にダメージを与えることがないとされています。

光自体はとても穏やかであり、細胞活性や血行促進を誘発させることができ、頭皮環境を整えながら育毛を促していきます。

高輝度LEDの光をあてる毛乳頭細胞は、頭皮から3ミリ~5ミリ程度の深さにあると言われます。

この部分で細胞の分裂と増殖を繰り返しながら毛髪が作られますが、高輝度LEDの光は毛乳頭まで届くために、大変有効な治療法であると言われています。

成長因子・細胞の注入

「成長因子・細胞」の注入とは、薄毛の原因の一つとなる成長因子(グロースファクター)を補うといった治療法のことを言います。

毛髪の成長は、その成長因子(グロースファクター)に注目することによって、症状の度合いを掴むことができます。

成長因子(グロースファクター)は細胞にさまざまなものがありますが、骨や筋肉をはじめとして、毛髪にも存在します。

例えば、骨や筋肉が損なわれると、この成長因子(グロースファクター)によって修復を図ることができます。

つまり、毛髪においても、この成長因子(グロースファクター)によって成長や育成が行われているのです。

しかし、加齢とともに減少することが分かっており、それが老化に繋がると考えられています。

そのため、そもそもAGA治療において発毛効果があるのかどうか、まだまだ未知数の領域であるともいわれています。

AGA治療の費用はどれくらい?費用例をご紹介!

AGA治療は、その治療内容によっても個人差がありますが、月額の相場は15,000円~30,000円程度であると言われています。

費用の内訳は次の通りとなります。

  • 初診料・再診料
  • 検査料
  • 薬代
  • その他(育毛シャンプーやサプリメントなど)

初診料は無料であるクリニックも多く3,000円~5,000円程度が一般的となっており、再診料については3,000円程度が多く見受けられる料金です。

検査については「血液検査」「マイクロスコープ」などが行われますが、その費用は1回につき5,000円~10,000円程度となっています。

薬代は薬剤によっても異なりますが、内服だけの場合であれば5,000円~10,000円程度で、外用薬と併用するような場合には10,000円を超えるようなこともあります。

また、その他の費用として、育毛シャンプーにかかる費用やサプリメントを購入する費用が必要となることもあります。

ちなみにAGA治療では一般的な病院のように保険が適用されないために、すべて自費にて請求されることになります。

AGA治療はどの病院に行けばいいの?

  • 皮膚科
  • AGA治療専門クリニック

AGA治療を行う場合には、「皮膚科」もしくは「AGA治療専門クリニック」に受診することになります。

AGA治療のイメージとしては、専門クリニックに通うもののように感じるかもしれませんが、脱毛が伴っている場合には皮膚科で専門的な治療を受けることができます。

どのような違いがあるのか詳しくお伝えしていきましょう。

皮膚科

皮膚科では、皮膚に関する専門医が診察や治療にあたります。

そのため、毛髪に関する専門家というわけではありません。

ただ、円形脱毛症のように、脱毛の疾患が見られるような場合には、内服薬や外用薬などを処方して治療に取り組んでいくことが一般的です。

睡眠や食習慣などの生活習慣に対するアドバイスは原則的に行われません。

AGA治療専門クリニック

「AGA治療専門クリニック」は、「脱毛を食い止める」という治療と共に「髪の量を増やす」といった治療を行うことになります。

「髪の量を増やす」治療を行うという点で、皮膚科と大きくことなることが分かります。

医師は頭皮や毛髪に関する専門家となっているため、抜け毛がなぜ生じているのか確認しながら、その抑制と発毛に対する治療に取り組んでいきます。

また治療の一環として、睡眠や食習慣などと言った、生活習慣に対するアドバイスも行われることが大きな特徴であると言えるでしょう。

ただ、上記でもお伝えした通り、治療は保険適用となりませんから、実費負担は皮膚科よりも高額になってしまいます。

AGA治療方法の注意点は?

AGA治療に取り組むのであれば、「本当に治るのか」「いつ治るのか」といったことが気になるのではないでしょうか。

また、その治療によって副作用が生じるのか、といったことも知っておきたいでしょう。

注意点として3つのポイントにまとめてみました。

AGA治療をすればはげや薄毛は治る?

AGA治療では、発毛を促進させる治療に取り組むことになりますから、治療の効果は高いことが知られています。

ただし、治療をどの段階で取り組み始めるかによって、個人差が生じてしまいます。

例えば、すでにはげが生じているような状態の人と少しずつ薄毛の症状が確認できるような人と比べれば、どうしてもはげが進行している人では効果が現れるのに一定期間が必要になります。

また、治療に取り組んでも、思うように毛量が増えないという可能性も考えられます。

そのため、AGA治療は早めに取り組むことが大切であると考えられており、症状が気になりだした頃には何かしら対策に取り組んでおくことが必要となります。

AGA治療で効果が現れるのはどれくらい?

AGA治療では、冒頭からもお伝えしている通り、脱毛を抑え発毛を促進していくといった、2つの観点から治療に取り組んでいく必要があります。

そのため、はげがかなり進行している人と、薄毛の初期症状の人では、効果が出る期間に大きな違いが生じてしまうことは間違いありません。

ただし、AGA治療では、その人に応じた適切な治療や薬剤を用いていくことから、個人差は生じるものの、3か月から6か月程度で何らかの効果を実感することはできるでしょう。

1年から2年経過する頃には、かなり発毛量が多くなる人も少なくなく、安定的に毛髪が生えてくるようになる人も多くいらっしゃいます。

AGA治療ができない人っている?

AGA治療は男性ホルモンに大きな影響を与える治療になりますから、子作りを考えている場合にはおすすめしないとされているAGA治療専門クリニックは少なくありません。

薬剤を用いて治療を行うために、中には副作用によって勃起不全や射精障害といったものが起きていることが知られています。

ただ、それらの発症率はかなり低いもので、必ずしも生じるものではありません。

また、子作りをしたとしても胎児や母体には悪影響を及ぼすことはないと考えられています。

気になる場合においては、AGA治療専門クリニックの医師に相談してみるといいでしょう。

まとめ

  • 薬剤治療(内服薬・外用薬)
  • 植毛・増毛
  • 光治療・LED治療
  • 成長因子・細胞の注入

AGA治療の方法にはさまざまなものがありますが、一般的には薬剤治療を行われることが多く、症状に応じた治療に取り組まれることになります。

治療費用は一般的に月額15,000円から30,000円程度になることが多く、期間は数か月から1年程度になることが多いようです。

ただし、早期に治療に取り組めば、それだけ効果も早く出ますので、気になる場合においては皮膚科やAGA治療専門クリニックに相談するようにしましょう。

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