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リアップに副作用はある?安全に使用するための方法や注意点を紹介

日本でいちばん知名度の高い発毛剤といえば「リアップ」ではないでしょうか?

リアップの認知度が高いのはCMや広告宣伝による露出の高さに加え、発毛効果が評価され多くの販売実績を持っているからです。

しかし効果が高い発毛剤で心配されるのは副作用です。

果たしてリアップにどのような副作用が起こる可能性があるのかを検証するとともに安全に使用するための方法や注意点を紹介します。

リアップとは?特徴や効果を解説

まず、改めてリアップとはどのような発毛剤なのか、商品の概要や強み、効果を解説します。

リアップとは?

リアップはどのような発毛剤なのか、まずは商品の概要を紹介します。

リアップは大正製薬が製造販売している発毛剤で、1999年6月に発売されました。

発毛に有効な成分、ミノキシジルを配合した育毛剤としては日本初の商品として注目を浴び、2020年3月時点で累計販売本数は6600万本を誇る大ヒット作です。

「リポビタンD」と並ぶ大正製薬の主力製品です。

リアップは薬局やドラッグストアで購入できます。

ただし「第一種医薬品」のため、購入時に薬剤師の指導が行われないと手にすることができません。

商品は60mlと120mlの2種類で、価格は60ml6,050円、120ml10,450円です。

リアップが効果を発揮する人とは

薄毛や脱毛の悩みは人様々ですが、リアップは壮年性脱毛症、つまり遺伝性の脱毛や抜け毛に対して効果を発揮する発毛剤です。

円形脱毛症や病気が原因の抜け毛や脱毛に対しては効果が期待できない、とお考えください。

また、リアップが効果を発揮しやすい部位は頭頂部です。

頭皮の部位によって効果が異なることに不思議に思われるかもしれませんが、これはミノキシジルが結構を促進する働きを持ち、血管が集中している頭頂部に発毛を促すからです。

反面、前頭部の抜け毛や脱毛には効果を発揮しにくいため、M字型脱毛の人はリアップには向いていない、と言えます。

豊富なリアップシリーズ

1998年にリアップが発売されて20年が経過しましたが、その間大正製薬はユーザーのニーズに応えリアップを進化させ、リアップ以外にも様々な商品を生み出しています。

リアップシリーズの一部を紹介します。

リアッププラス

リアッププラスはミノキシジルに加え、発毛や育毛に有効な3種の成分を配合した商品です。価格は5,763円(60ml)です。

3種の有効成分とは、成分毛髪の成長をサポートするパントテニルエチルエーテル、頭皮に対して抗酸化と血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル、頭皮に清涼感を与えるl-メントールです。

リアップジェット

リアップジェットはジェット式のエアゾールで頭皮に塗布するタイプの商品です。

通常、リアップは容器の先を押し込むことによってにじみ出た薬液を頭皮に塗布しますが、リアップジェットは噴射式のため爽快な使用感を得ることができます。

価格は4,180円(100ml、うち含まれている薬液は67ml)です。

リアップX5プラス

リアップは2020年4月に発売されたもっとも新しいリアップシリーズの商品です。従来品との違いは配合されている成分量です。

リアップの従来製品に配合されている有効成分ミノキシジルは1%です。

しかしリアップX5プラスは5%配合されています。

さらにリアッププラスに配合されている有効成分に加えた合計7種類の有効成分が配合され、発毛効果を高めています。価格は 7,753円(60ml)です。

リアップで起こりうる副作用を解説

医薬品にはどのようなものでも副作用が起きる可能性があります。

では、リアップを使用することによって起こりうる副作用はどのようなものなのか、副作用を起こす可能性のある成分や具体的な副作用を紹介します。

副作用を起こす可能性のある成分、ミノキシジルとは?

リアップには発毛効果の高い成分、ミノキシジルが配合されています。

このミノキシジルが、体質や体調、また使用法次第で副作用を引き起こす可能性があります。

ミノキシジルは元々血圧降下剤として開発されましたが、服用していた患者に発毛効果が見られたため脱毛用の治療薬として研究を進められました。

研究の結果、ミノキシジルには「頭皮の血行を促進すること」「毛母細胞を活性化させる」という効果が発見され、発毛剤にも配合されるようになりました。

ミノキシジルは医薬品で使用されています。

そのため、リアップは第一種医薬品に指定されており、購入時には薬剤師の説明を受けないと購入することができません。

リアップで起こる可能性のある副作用

リアップを使用することによって起こる可能性のある副作用の具体例を紹介します。

リアップを使用して抜け毛が増えた?

リアップの使用を開始すると抜け毛がひどくなった、という声を聞くことがあります。

これは事実ですが副作用ではありませんのでご安心ください。

抜け毛が起こる原因の一つとして毛髪の成長のサイクル(ヘアサイクル)の乱れが挙げられます。

発毛剤や育毛剤を使用し育毛剤が効果を発揮するとヘアサイクルの乱れが改善されますが、使用を開始した当初には脱毛が起きることがあります。

このような状況での脱毛は「初期脱毛」と呼ばれる現象でヘアサイクルが整ってきた状態です。成果が確実に出てきている現象です。

動悸・息切れ、胸の痛み

リアップは動悸や息切れ、胸の痛みといった副作用を引き起こす可能性があります。

これはミノキシジルが冠動脈を弛緩させるためで、場合によっては心臓への酸素供給が少なくなります。

心臓に酸素が送られないと鼓動が速くなり動悸や息切れを起こします。
さらに、動悸を起こすと胸の痛みを伴うこともあります。

不整脈、狭心症

不整脈や狭心症といった副作用が起こることもあります。

前述の通りミノキシジルは冠動脈を弛緩させますが、冠動脈を弛緩させると血管が収縮と弛緩を繰り返し血管の働きが失われ機能不全状態になることがあるのです。

この状態になると冠動脈疾患の状態になり不整脈を引き起こし、不整脈がひどくなると狭心症を起こしてしまい命に関わる危険性もあります。

手足のむくみ、急激な体重増加

リアップの使用には手足のふくみや体重増加が起きる可能性もあります。
ミノキシジルが腎臓に負担をかけることがあるからです。

腎臓の機能が低下すると利尿機能や代謝が低下します。

代謝が低下した結果、手足にむくみが出る、急激に体重が増加する、といった現象を引き起こします。むくみは内臓に大きな負担をかけるので危険です。

頭皮の異常

リアップを使用すると頭皮に痒みやかぶれ、フケが発生することもありますが、これは配合されている成分にアレルギーがあるなどの体質的な問題が大きな原因です。

リアップを使用する際の注意点

リアップは品質が高く安全な発毛剤です。

しかし使用する際には注意が必要な人が存在するのも事実です。
リアップ使用時の注意点を説明しますので是非参考にしてください。

リアップの使用を推奨しない人とは?

リアップの使用を推奨しない、つまり「使用してはいけない人」も存在します。

まず女性と未成年は使用しないでください。
日本では女性や未成年に対する安全性が確認されていないからです。

次に円形脱毛症や何らかの疾患に伴って脱毛している人、急激に脱毛している人も使用しないほうがいいでしょう。

リアップは壮年性脱毛症に有効です。
これらの脱毛の症状は壮年性脱毛症である可能性が低いためです。

リアップを使用するのに相談が必要な人

リアップを使用する際に注意が必要な人がいます。

まず血圧が高い(もしくは低い)人や、心臓や腎臓に障害がある人は購入前に医師や薬剤師に相談してください。

リアップが血管や心臓、腎臓に影響を与えるからです。
さらにむくみのある人、甲状腺機能障害と診断された人、購入時には相談してください。

また、家族や親戚に壮年性脱毛症の人がいない人も購入前に相談したほうがいいでしょう。

壮年性脱毛症は遺伝であることが多いので、リアップが効果を発揮するかどうか懸念があるからです。

リアップを使用する前に行うこと

リアップを安全に使用するために、購入前には必ず事前チェックをしてください。

リアップの公式サイトにはセルフチェックシートがあります。

自身の体質や状況がリアップに合うかどうかを確認できます。
また、たとえ健康でもアレルギー反応が出る可能性があるのでパッチテストは必ず行いましょう。

副作用が起こった時はどうすればよいのか

リアップに限らず、発毛剤や育毛剤を使用してもし副作用が起こったときには、ただちに使用を中止して医師に相談してください。

皮膚の異常であれば皮膚科に、動悸や息切れなどの不調であれば内科を受診しましょう。

受診する際は参考のために使用中の発毛剤や育毛剤を持参すれば副作用の要因が判明しやすくなります。

発毛剤・育毛剤の副作用について

第一種医薬品、医薬部外品として販売されている発毛剤、育毛剤は厚生労働省の認可を受けている商品なので基本的に安全です。

しかし副作用のリスクを忘れてはいけません。
発毛剤や育毛剤を使用して起こりうる副作用について解説します。

発毛剤で起こる可能性がある副作用

発毛剤で起こりうる副作用は頭皮の異常や動悸や息切れ、むくみだけではなく、性欲減退や性機能の低下(ED)や多毛症といった現象が挙げられます。

これらの副作用を引き起こす原因は、配合されている成分が体質に合わない、何らかの疾患や体調不良などに伴う免疫力の低下などが挙げられます。

安全な商品でも誰にでも副作用が起こる可能性があるのです。

身体に何らかの障害や疾患を持っている人、体質的に問題がある人は発毛剤や育毛剤の使用を十分に考慮して医師や薬剤師にも相談した上で使用するかどうかを決定してください。

発毛剤で副作用を起こす可能性のある成分とは

発毛剤や育毛剤に配合されている成分で副作用を引き起こす可能性のある成分はミノキシジルだけではありません。副作用を起こす可能性のある成分を紹介します。

発毛剤や育毛剤を購入する際には配合されている成分をしっかり確認してください。

フィナステリド

フィナステリドは主に医師から処方される薄毛治療薬に配合されている成分です。男性ホルモンに働きかけ薄毛を抑制する、という効果があります。

薄毛を抑制する効果が高い成分ではありますが、男性ホルモンに影響を与えるため男性機能の低下や肝機能が低下することもあります。

デュタステリド

デュタステリドはフィナステリドよりも強く男性ホルモンに働きかけ薄毛を抑制する成分です。

薄毛の改善にはフィナステリドよりも効果が出ますが、その分副作用が出る確率も高くなります。

塩化カルプロニウム

塩化カルプロニウムは血管を拡張させる効果がある成分です。

重篤な副作用が出る、ということはまずありませんが、かゆみや発汗といった副作用が出る可能性があるのでご注意ください。

まとめ

リアップは信頼性の高い発毛剤です。基本的には安全ですので安心して使用してください。

ただし効果が強い医薬品ですので薬剤師の指導の下、注意事項を確認の上で使用するようにしましょう。

また、使用する際の量はくれぐれも守ってください。

リアップの一回の使用量は1mlのため、少ないと感じるかもしれませんが、多く使ったからといって効果が増すということはありませんし身体にも負担がかかるからです。

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